引用元:クリックポスト-ログイン画面
日頃から「クリックポスト」を頻繁に利用している筆者が、このページでまず真っ先にお伝えしたいこと。
ヤフオク!やメルカリの利用者には浸透している、この「クリックポスト」というサービス。
なぜか、それ以外の方々にはほとんど知られていません。もったいない。
このページでは、クリックポストのサイズなどの基本情報から、発送に必要な知識、送り方に至るまでを幅広く解説しています。
また、「サービス内容は理解しているから送り方を」という方は、さらに詳しいこちらのページをご覧ください。
【クリックポストの送り方】登録⇒支払い⇒ラベル印刷⇒ポスト投函までのやり方を画像付きで解説。
クリックポストとは
クリックポストの基本情報
クリックポストとは、利用条件を満たせば誰もが利用できる日本郵便の運送サービスです。
自宅で運賃の決済、宛名ラベルの印刷ができ、遠方、離島を問わず全国一律料金で荷物を送ることができます。
また、ポストへの投函が可能で365日発送可能、発送後は追跡サービスも利用することができ、土曜日・日曜日・休日の配達も行われます。
ポイントとなるのは以下の7点。
- 全国一律料金(185円税込)
- ネットで支払い手続き
- 厚さ3cm・重さ1kgまで可能
- あて名ラベルの手書きが不要
- 追跡サービスが利用できる
- ポスト投函で365日発送可能
- 土曜日・日曜日・休日も毎日配達
これらの点に注目して基本情報の一覧表をご覧ください。詳しい説明が必要な項目については後述しています。
クリックポスト | |
公式サイト (ログイン) |
クリックポスト |
送料 | 全国一律185円(税込) |
支払い方法 | オンライン決済(クレジットカード払い) ※Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payの利用登録が必要。 |
送れないもの | 信書、現金、貴金属等の貴重品および爆発物・毒劇物等の危険物等。 |
サイズ |
|
重さ | 1kg以内 |
宛名 | 専用の「あて名ラベル」を印刷(白黒可)・貼り付け ※手書き不可・手書き修正不可 |
梱包 | 指定なし |
追跡サービス | 利用可能「郵便追跡サービス(個別番号検索)」 |
補償 | なし |
その他の オプション |
不可 |
発送方法 | 郵便ポスト(右側)・郵便局窓口 |
配達方法 | 郵便受箱に配達 ※荷物が郵便受箱に入らない場合は、不在配達通知書が入れられ、取扱局に戻される。 |
配達日 | 毎日(土曜日・日曜日・休日を含む) |
配達日数 | 2日(翌々日)前後
|
クリックポストで送れるもの
引用元:クリックポスト – 日本郵便
公式ページでは「送れるもの」として上記の品目が挙がっていますが、あくまでも代表例であり、これらの品目に捕らわれる必要はありません。
例えば、文房具類、食器類、菓子類など、サイズ・重さの範囲内であれば、次項の「送れないもの」に該当しない限りあらゆる品目が送れます。
クリックポストで送れないもの
信書、現金、貴金属等の貴重品および爆発物・毒劇物等の危険物等を入れて送付することはできません。
引用元:クリックポスト-ご利用上の注意
上記公式サイトの引用から判断して、貴重なもの、危ないものは送付できないと読み取れます。
それ以外では「信書」が送れないとありますのでお気を付けください。
- 信書に該当するもの
- 書状、請求書の類、会議招集通知の類、許可書の類、証明書の類、ダイレクトメール
クリックポストのサイズや重さについて
引用元:クリックポスト – 日本郵便
- クリックポストの対応サイズ
- 長さ:14cm~34cm
- 幅 :9cm~25cm
- 厚さ:3cm以内
- クリックポストの対応重量
- 重さ:1kg以内
「サイズ」についての注意事項
サイズは、長い方の制限だけでなく、短い方の制限にも注意してください。
つまり、長さは14cm以上、幅は9cm以上必要ということ。
これは、「あて名ラベル」とも関係していて、実際に印刷すると分かりますが、ラベルもちょうどこの大きさで印刷されます。
ラベルがうまく貼れないときは、荷物が14cm×9cmの面を持っていない可能性がありますので、サイズ制限(小)を疑ってみてください。
「厚さ」についての注意事項
3cm以内という厚さは、自宅で測ったときに何とも判断がつかないときがあります。
衣類などは、押さえれば3cm以内になるけど、押さえないと膨らんできたり…
こういった場合は、しっかりした箱型のもので梱包するか、それでも不安なときは、郵便局の窓口で実際に厚さを測ってもらってください。
専用の定規で測ってもらう際に、局員の方が、押さえ込んで定規の穴に通してくれます。
また、窓口を通過した荷物が規定外で返送されることもないそうなので安心です。
※上記は、私が利用する2つの郵便局での話です。全国で通用する確証はありません。
「重さ」についての注意事項
重さ(1kg以内)で注意するのは、荷物自体の重さに加えて、梱包資材や宛名ラベル、のりやテープの重さも考慮しなければならない点です。
「荷物は900gだったけど梱包したら1kgを超えてしまった」ということは良く起こります。
- 荷物を商品箱から出す
- 段ボール箱を封筒やクラフト紙に変更する
- テープでグルグル巻きにしない
1kgの重さ制限を超えそうなときは、上記のような工夫を試してみてください。
以下は参考商品です。
クリックポストの追跡サービス
引用元:郵便追跡サービス – 日本郵便
郵便追跡サービスとは
郵便物や荷物などの配達状況を、それぞれに割り振られた「お問い合わせ番号」によって確認できるサービスです。
対象は、書留や特定記録を付加した郵便物、レターパック、ゆうパケット、ゆうパックなどですが、これらの中で最も安価な対象サービスがクリックポストです。
クリックポストは、インターネットを利用した運送サービスであるため、その特性を生かして最初から「郵便追跡サービス」が付加されているのも人気の理由のひとつです。
郵便追跡サービスの利用方法
送り主の場合
※画像はPC画面
クリックポストは「お問い合わせ番号」を控える必要はありません。
クリックポストのマイページ内「お問い合わせ番号」をクリックまたはタップすることで「引受」「到着」などの状況とその時間を確認することができます。
届け先の場合
※画像はスマホ画面
届け先の方が追跡サービスを利用する場合は、以下のいずれかのページを利用します。
- 「日本郵便のTOP」ページ
- 「日本郵便-郵便追跡サービス」ページ
「お問い合わせ番号(12桁)」を入力して「追跡スタート」または「開始」ボタンを選択します。
ヤフオク!等で相手の方に伝える番号も、この「お問い合わせ番号」です。
クリックポストが追跡可能となるタイミング
クリックポストが追跡可能となるタイミングは、利用者がインターネット上での手続きを行った時ではなく、実際に郵便局が「引受」処理を行ったタイミングです。
ポスト投函で発送した場合は、ポストごとに異なる集荷時間、郵便局に運び込まれるまでの時間等が影響しますのでご注意ください。
クリックポストにオプションサービスは付加できない
クリックポストは、インターネットによる発送手続き、ポストへの投函が前提となっているサービスであるため、オプションサービスには対応していません。
この項では、クリックポストが利用できなかった場合の代替案を掲載します。
なお、配送物はミニレター・定形郵便等では送れない、ある程度厚みのあるものを想定しています。
各種オプションサービスを付加したい場合の代替案
- 速達にできない:速達にしたい場合の代替案
- 定形外郵便+速達
- ゆうメール+速達 など
- 補償なし:損害賠償の対象にしたい場合の代替案
- 定形外郵便+書留(一般・現金・簡易)
- ゆうメール+書留(一般・簡易) など
- 配達日指定できない:配達日を指定したい場合の代替案
- 定形外郵便+配達日指定
- ゆうメール+配達日指定 など
- 着払い不可:着払いにしたい場合の代替案
- ゆうメール+着払い
- ゆうパケット+着払い など
補足:クリックポストと定形外郵便・ゆうメールの料金比較
同じサイズ、厚さ、重さの場合(クリックポスト規定のMAX)、定形外郵便「規格内」の料金は580円ですので、クリックポスト(185円)なら約3分の1の料金で送れることになります。
定形外郵便「規格内」の料金は、100g以内が140円、150g以内が210円となっていますので、一般的には、100gを超えるかどうかが、発送方法を決める分岐点になると思われます。
また、サイズ、厚さ、重さのMAXが同じゆうメールとの比較では、150g以内が180円、250g以内が215円となっていますので、150gを超えるかどうかが、発送方法を決める分岐点になると思われます。
※ゆうメールの500g超~1kgの料金は360円
こうして料金を比較してみると、1kgまで185円で送れる「クリックポスト」が、いかに優秀かが理解できます。
クリックポストの配達日と配達日数の実態
クリックポストの配達日
クリックポストは、平日だけでなく、土曜日・日曜日・休日にも配達が行われます。
普通郵便等の場合、連休を挟むと到着がかなり遅くなるケースがありますが、クリックポストの場合は、この不都合が幾分緩和されます。
参考として、クリックポストと同じように土曜日・日曜日・休日も配達が行われる配送方法と、月曜日~金曜日にしか配達が行われない配送方法を掲載します。
クリックポストと他の配送方法で迷った場合の選択材料にしてください。
- 土曜日・日曜日・休日も配達が行われる配送方法
- クリックポスト
- レターパック プラス・ライト
- ゆうパケット
- 月曜日~金曜日にしか配達が行われない配送方法
なお、スマートレター以外は、オプションを付加することによって、土曜日・日曜日・休日も配達が可能となる方法があります。
クリックポストの配達日数の実態
まずは、公式サイトの引用をご覧ください。
配達日数はどの程度ですか?
概ね差出日の翌日から翌々日にお届けします。
※お届け先が遠方の場合、離島等の一部地域の場合等は更に数日要する場合があります。また、差出時刻によっても異なる場合があります。
引用元:クリックポストのQ&A
次に、筆者個人(送り主)の配達日数の記録です。
差し出しはすべて郵便ポストで昼12時頃の投函、集荷は14時40分です(つまり翌日発送の可能性あり)。
- 福岡⇒北海道:4日後
- 福岡⇒新潟:3日後
- 福岡⇒東京:3日後
- 福岡⇒神奈川:3日後
- 福岡⇒大阪:3日後
- 福岡⇒千葉:2日後
- 福岡⇒千葉:3日後
- 福岡⇒神奈川:3日後
- 福岡⇒岡山:3日後
- 福岡⇒福岡:1日後
差出時刻が遅いせいもあると思いますが、おおむね「3日後」の到着です。
- 郵便物には基本的に「午前差出(12時まで)」と「午後差出(局ごとに設定)」があります。
- 当然、「午前差出」の方が、到着が早くなる可能性があります。
- ただし、「午前差出」だから必ず1日早いというわけではありません。
- 郵便ポストには、午前の集荷がないポストがあります。
- 確実に「午前差出」にしたい場合は、郵便局への持ち込みがベストです。
また、同じ「福岡⇒千葉」でも「2日後」のときと「3日後」のときがあります。
このあたりは、気象条件、交通量、陸送なのか、空輸なのかも関係してくるので、ズバリ○日後と言い切ることは不可能だと考えられます。
また、上記には掲載していませんが、同日に「福岡⇒山梨」と「福岡⇒東京」で発送した時に、「福岡⇒東京」が先に到着したことがありました(距離が遠い方が先に到着・丸1日違い)。
局員の方に理由を尋ねたところ、福岡発送の場合、山梨までは陸送、それより先は空輸と回答をいただいたことがあります。
つまり、距離が遠い方が、必ずしも到着が遅いとは言い切れないということです。
クリックポストの送り方
この記事では、クリックポスト利用のための事前手続きを含めて、送り方の簡単な流れをご紹介します。
さらに詳細な「クリックポストの送り方」については、下記の記事に画像付きでまとめていますので、必要な方は、こちらをご覧ください。
【クリックポストの送り方】登録⇒支払い⇒ラベル印刷⇒ポスト投函までのやり方を画像付きで解説します。
クリックポストの事前手続き
クリックポストの利用には、事前手続きとして、以下のいずれかが必要となります。
- Yahoo! JAPAN IDの取得とYahoo!ウォレット(クレジットカード払い)の利用登録
- Amazonアカウントの取得とAmazon Pay(クレジットカード払い)の利用登録
クリックポスト 送り方の流れ
- 初回は、Yahoo! JAPAN ID または AmazonアカウントでクリックポストWEBサイトにログインし、利用者情報を登録します。
- お届け先情報等を入力し、Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payで運賃の支払い手続きをします。
- あて名ラベルを印刷します。
- プリンターが必要です。プリンターがないときは、PDFファイルをダウンロードしてコンビニ等でも印刷可能です。
- 白黒印刷でも構いません。
- A4用紙だけでなくB5用紙でも構いません(ラベルは切り取ります)が「実際のサイズ」で印刷してください。
- 手書き等で修正したものは引き受けてくれません。
- ラベルの有効期間は、支払い手続きが完了した日の翌日から起算して7日間です。
- ラベルを荷物に貼り付け、郵便ポストまたは郵便局の窓口へ差し出します。
- クリックポストには、専用の封筒などはありませんので自分で用意します。
- 100円ショップの大きめ封筒で十分ですが、しっかり梱包したいときは以下のような方法もあります。
- 梱包資材の参考商品
- 「クリックポスト 箱」で検索
- 「クラフト紙 厚手」で検索
- 厚さを測定する際の参考商品
- 左右に投函口のあるポストに投函する場合は、右側の投函口に入れます。間違えて左に入れても問題ありませんが、ある程度の大きさ・厚みがある郵便物は、右側に入れるのが原則です。
- クリックポストは、届け先の郵便受箱へ配達されます。
- 土曜日・日曜日・休日も配達されます。
- 郵便受箱に入らない場合は、不在配達通知書が郵便受箱に入れられ、荷物は取扱局に戻されます。
クリックポストのメリット・デメリット(注意点)
最後に、クリックポストのメリット・デメリットを簡潔にまとめます。
クリックポストのメリット
- 料金が安い。全国一律185円(税込)。
- 重さが100g超~1kgの場合、定形外郵便物より安い。
- 重さが150g超~1kgの場合、ゆうメールより安い。
- インターネットで運賃の決済ができる。
- ただし、クレジットカードが必要。
- Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payを利用。
- 厚さ3cm・重さ1kgまでの荷物を送ることができる。
- 他の配送方法と比較してもかなりコスパが良い。
- あて名ラベルの手書きが不要。
- ただし、プリンターが必要。
- 追跡サービスが利用できる。
- 利用できる配送方法としては、ほぼ最安値。
- ポストに投函できるので、365日発送が可能。
- ただし、休日の集荷は回数が少ない。
- 土曜日・日曜日・休日も配達が行われる。
- 到着の遅延を緩和できる。
クリックポストのデメリット(注意点)
- インターネット環境とプリンターが必要。
- ただし、スマートフォンとコンビニ印刷などでも代用可能。
- Yahoo! JAPAN IDの取得とYahoo!ウォレット(クレジットカード払い)の利用登録、または、Amazonアカウントの取得とAmazon Pay(クレジットカード払い)の利用登録が必要。
- 現金、電子マネー等での支払いができず、クレジットカード払いにしか対応していない。
- 切手が利用できない。
- 切手を利用したい場合は、以下の配送方法に変更。
- ゆうメール、ゆうパケット、定形外郵便 など。
- 切手を利用したい場合は、以下の配送方法に変更。
- オプションサービスを付加することができない。
- 速達にできない・補償がない・配達日指定ができない
- 「定形外郵便」や「ゆうメール」で代用
- 着払いができない
- 「ゆうメール」や「ゆうパケット」で代用
- 速達にできない・補償がない・配達日指定ができない
- 梱包資材を自分で用意する必要がある。
- ただし、高価な箱を買わずに、封筒・クラフト紙でも十分。
- 信書が送れない。
- 「ミニレター」「スマートレター」「レターパック」などに変更。
おわりに
クリックポストは、ヤフオク!やフリマアプリの商品発送に、非常に人気のあるサービスです。
補償はありませんが、追跡サービスが利用できることによって、送る側は送られる側に大きな安心感を提供できます。
私には、商品が売れる確率に少ながらず影響力を持っていると思われた、こんな経験があります。
- 配送方法がレターパックや定形外郵便ばかりの同じ出品商品に対して、私だけがクリックポストで出品。
- 他の方の出品商品よりも優先的に落札。
- 同じ商品があったので再度出品し、また早期に落札。
まだ、ヤフオク!等で利用したことがない方、オークション等利用者以外でも小物を送ることが多い方にはおすすめの配送方法です。
※金額・サービス内容は、2021年10月現在のものです。
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