引用元:日本郵便-ゆうパケット
「ゆうパケット」は日本郵便が提供するサービスで、郵便局でもらえる「専用あて名シール」を利用して、重さは1kg以内、厚さは3cm以内の、厚さごとに定められた全国一律料金で、比較的小さなものを送ることができるサービスです。
スマートレターやレターパックなどのような専用封筒ではなく、自分で用意した封筒や厚手のビニール袋、段ボール箱などでの発送が可能で、送料には切手も利用することができます。
また、定形郵便・定形外郵便やスマートレター、ゆうメールなどでは行われない、土曜日・日曜日・休日の配達が行われるのも特徴の一つです。
この記事では、そんな「ゆうパケット」について、サイズ・重さ・厚さなどの概要に加えて、追跡サービスや配達日数、送り方に至るまで幅広く解説しています。
※この記事は、大口事業者の特別制度は除外した内容になっています。
ゆうパケットのサイズ・重さ・厚さなどの概要と追跡サービス・補償等について
ゆうパケットの基本情報
サイズ | 3辺計60cm以内 長辺34cm以内 | ||
重さ | 1kg以内 | ||
厚さ ・ 料金 |
3cm以内 | ||
1cm以内 | 2cm以内 | 3cm以内 | |
250円 | 310円 | 360円 | |
差出場所 | ポスト・郵便局窓口 | ||
配達方法 | 郵便受箱 | ||
着払 | +26円/個(料金後納、私書箱配達以外) | ||
追跡サービス | 有り | ||
補償 | 無し |
クリックポストとの違いや料金等の比較
サイズ、重さ、厚さの限度がよく似た配送方法にクリックポストがありますが、こちらは185円で送れますので、個人が利用するほとんどの場合、クリックポストの方がお得です。
厚さ3cmで比較すると、クリックポストは半額に近い料金となります。
ただし、クリックポストは、インターネットやプリンター、クレジットカード払い等が必須条件となります。
▼参考記事
クリックポストとは?サイズ・厚さ・追跡などの概要と配達日数や出し方に至るまで幅広く解説。
オプションサービスについて
オプションサービスでは、荷物1個あたりの手数料+26円で「着払」が利用できます。あらかじめ荷物を受け取る方が、運賃や手数料を支払うことを承諾している必要があります。
速達や時間指定などのオプションサービスは、原則としてほとんど付加できません。付加したい場合は、別の配送方法に変更する必要があります。
追跡サービスについて
追跡サービスが利用できます。
専用あて名シールの下部、「お問い合わせ番号」が印字されたシールをはがして荷物を差出します。
ヤフオク!等で相手に追跡番号を知らせる必要がある場合は、このシールに印字された番号を伝えます。
追跡は、日本郵便の専用ページ「追跡サービス-個別番号検索」で行えます。
補償について
損害賠償の対象ではありません。
賠償・補償が必要な場合は、別の配送方法に変更する必要があります。
ゆうパケットで送れるもの・送れないもの
送れるもの(利用例)
引用元:日本郵便-ゆうパケット
- シャツやカーディガンなどの衣料品
- ファンデーションやグロスなどの化粧品
- CD・DVD、文房具、書籍・コミック
- オークション・フリマ等に出品した小さな商品
送れないもの
- 信書(無封の添え状・送り状は同封可)。
- ガラスや瀬戸物などのわれもの、精密機械などのこわれもの、なまもの・いきもの、芸術作品など代替品の入手が困難なもの。
- 現金・貴金属等の貴重品、爆発物・毒劇物などの危険物。
ゆうパケットの送り方
引用元:日本郵便-ゆうパケット
- 近くの郵便局で「専用あて名シール」をもらう。
- 封筒・ビニール袋・箱などを利用して荷物を用意する。
- 「専用あて名シール」に必要事項を記入し荷物に貼る。下部の「お問い合わせ番号」は貼らない。
- web上で、あて名ラベルが印刷ができる「webゆうパックプリント」などもある。
- 料金を切手で支払う場合は、厚さに応じた送料分の切手を貼る。
- ポストに投函、または郵便局窓口に差出す。
- 切手を貼っていない場合は、窓口で料金を支払う。
- 追跡サービスを利用する(必要な場合)。
- 追跡番号(お問い合わせ番号)を相手に伝える。
- 追跡は、日本郵便の専用ページ「追跡サービス-個別番号検索」で行える。
- 届け先の郵便受箱に配達される。
- 郵便受箱に入らない場合は、手渡しでの配達となる。どちらの場合もできなかった場合は、不在配達通知書が入れられる。
ゆうパケットの配達日・配達日数
配達日
土曜日・日曜日・休日も含めて毎日配達が行われます。
定形郵便・定形外郵便やスマートレター、ゆうメールなど、土・日・休日の配達がない配送方法と比較すると、若干、早く届く可能性があります。
配達日数
日本郵便のWEBサイトに「お届け日数を調べる」ページがあります。
検索すると、比較的近い地域(福岡⇒山口・広島など)は翌日、中距離地域(福岡⇒大阪・東京など)は翌々日、長距離地域(福岡⇒北海道)は3日後との検索結果が出ます。
また、ゆうパケットの利用案内には次のような記述があります。
- ご利用の条件
- (7)航空以外の輸送手段によって送達します。
天候や交通状況によっては、さらに2~3日多くかかることもありそうです。
ゆうパケットのメリット・デメリット(注意点)
メリット
- 送料に切手が利用できる。ヤフオク!で利用すれば切手の換金も可能。
- 追跡サービスが利用できる。
- ポストに投函できるので、365日発送が可能。
- 土曜日・日曜日・休日も配達が行われる。
デメリット(注意点)
- 個人利用のほとんどの場合、クリックポストの方が安い。
- 例…厚さ2.5cm、重さ500gの書籍の場合、ゆうパケット:360円、クリックポスト:185円
- ほとんどのオプションサービスを付加することができない。
- 損害賠償の対象ではない。
- 信書が送れない。
おわりに
ゆうパケットは、料金面では他の配送方法に若干劣る面がありますが、ネット環境を必要とせず、365日いつでも発送が可能、土・日・休日も配達が行われ、追跡も利用できるといったオールマイティな手軽さが魅力です。
ネットオークションやフリマアプリ以外でも、さまざまな場面で利用できますので、配送方法の選択肢の一つとして是非ご活用ください。
※金額・サービス内容は2021年10月現在のものです。
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