株主優待とは?優待品や優待クロス、権利日、現渡しについて解説!

観葉植物と黒板に「Start」の文字

はじめに

【2015年3月】 獲得:36,000円相当 費用:6,165円 差引:+29,835円相当
【2015年9月】 獲得:14,520円相当 費用:6,148円 差引:+8,372円相当
【2016年3月】 獲得:44,000円相当 費用:16,627円 差引:+27,373円相当

私の過去の優待成績です。2007年頃に始めましたので、もう10年以上になりますが、マイナスになったことはありません。「上手い」わけではなく、やり方を「知っている」だけなんです。

表示がわかりにくいと思いますので、補足しますと、「獲得」や「相当」は、優待品の価値が企業側の言い値であることと、現金ではなく金券商品であるため、このような表現となります。

また、株価の変動リスクはゼロで優待を獲得するようにしていますので、「節約」や「収入アップ」の面で大きな力を発揮しています。

私は経験ありませんが、例えば「ミサワホーム」の優待は、木造の家を建てると建物価格の2%が割引になるので、2,000万円の家でなんと40万円の割引です。

ご紹介内容は多岐にわたりますので、数回に分けてご紹介します。

 

株主優待とは?

株式を発行している企業が、株主還元のひとつとして、自社商品やサービス、商品券などを株主に贈る制度です。2018年7月現在で上場企業のうち1400社以上が実施しています。

具体的な優待品としては、お米やお菓子などの食料品、洗剤やタオルなどの日用品、クオカードや商品券などの金券カタログギフトなど、株主のライフスタイルに合わせたさまざまなものがあります。

実際に株式の売買を行いますが、通常の売買とは異質性があり、投資家の間でもやり方次第ではほとんどノーリスクで優待品が獲得できるため、人気の高い制度となっています。

 

株主優待の権利を得るには?

カレンダーとガラスの地球儀

株式保有のタイミング

株主優待の権利を得るためには、銘柄ごとの「権利付最終日(けんりつきさいしゅうび)」に現物株式を保有している必要があります。ちょっと複雑ですが、これを行うと3営業日後の「権利確定日」に株主としての権利が確定するといった仕組みです。

権利確定日は、企業の決算日であることが一般的で、3月末9月末に集中しています。

株の取引には「現物」と「信用」、2つの取引方法があります。簡単に言うと、現物は自分のお金で、信用は証券会社に借りたお金で、株を買うということです。

 

◇2018年7月末が権利確定日の場合

22232425262728
293031   
7月26日権利付最終日この日までに現物株を保有する
7月27日権利落ち日この日に売っても権利は消えない
7月31日権利確定日株主としての権利が確定

 

株価変動リスクをゼロにする売買手法「優待クロス」

株主優待や配当の権利が確定した後(権利落ち日・配当落ち日)は、高い確率で株価が下落します。

実際に業界では、「今日は権利落ち日で権利落ち分(配当落ち分)が○.○%分ありますので、それを考慮すると日経平均はプラスに…」といったように、下落が当たり前のように解説されます。

株主優待を獲得するために優待銘柄を買ったら、優待品以上の損失を出してしまう可能性があるわけです。

この株価変動リスクをゼロにする手法が、「クロス」または「つなぎ売り」といわれる手法です。実際に売買される方々は「優待クロス」と呼んだりします。

具体的には、権利付最終日(上記の例では7月26日)の前場の寄付き前、または後場の寄付き前に、同一銘柄に対して「現物の買い」と「信用の売り」を成行同株数注文し、同時に約定させます。優待取りでもっともミスが出やすい場面なので注意が必要です。

  • 前場…午前の取引。9:00~11:30まで。
  • 後場…午後の取引。12:30~15:00まで。
  • 寄付き…前場・後場それぞれの最初の取引のこと。
  • 寄付き前…9:00より前と12:30より前のこと。
  • 11:30~12:30はお昼休みです。

このクロス取引を行うことによって、株価が上がっても下がっても、結果的にほぼ損失が出ることのない状態がつくれます。「ほぼ」というのは、売買手数料で数百円、「信用の売り」で数十円程度の「貸株料」、場合により「逆日歩」が発生するためです。

 

最も注意が必要な「逆日歩」についてはこちらでまとめましたので合わせてご覧ください。

【株主優待】逆日歩などの優待クロス取引のリスクを徹底解説!
はじめに 3回にわたってご紹介した、シリーズ「株主優待クロス取引」ですが、4回目(最終回)のこの記事では、さまざまなリスクへの対応策についてご紹介します。 ▼シリーズ1回目 ▼シリーズ2回目 ...

 

※配当金、配当落調整金は考慮していません。

 

保有期間とその後の手続き

上記手法で売買を行った場合、「現物株式」と「信用売建玉」を持っていることになります。この両方を保有したまま15:00の大引けを迎えることで、ほぼノーリスクで株主優待の権利を確定することができます。

信用売建玉…証券会社から株式を借りて、「買い」より先に「売った」株。後で返済する必要があり、買った場合と逆で、株価が下がっていれば利益が出る。
大引け…その日の取引終了のこと。

 

確定させた後は、翌日(権利落ち日)まで待って、現渡し(品渡し)で決済を行います。厳密には、その日の夜でも現渡しの処理はできますが、証券会社によって、翌日扱いになる時間帯が違うので、翌日まで待ったほうが確実です。(翌々日以降は貸株料が1日分ずつ増えていくのでご注意ください)

現渡し(げんわたし)…信用売建玉に、保有している現物株式を充当すること。現渡しの処理は、市場ではなく証券会社のホームページ上で行います。

 

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優待品の受け取り方法と時期

ギフトカード1000円×3枚

受け取り方法は企業によって様々です。最初から品物が決まっている場合は、およそ3か月後に自宅に届きます。いくつか種類がある場合やカタログギフトの場合は、

  • 事前に郵便物、カタログが届く
  • 欲しいものを選んでハガキ等を送り返す
  • 数週間で品物が届く

といった流れになり、こちらは実際に優待品を手にするまで3~4か月かかります。毎月優待取りを行っている方には、毎月のように優待品が届きますが、たまにしか優待取りをしない方には、忘れたころに届くのでご注意ください。

 

まとめ

株主優待とは、企業が株主還元のひとつとして、自社商品やサービスを株主に贈る制度。
優待獲得のチャンスは3月末と9月末に多い。
優待品には、食料品、日用品、金券などさまざまなものがある。
優待の権利を得るには、権利付き最終日までに現物株式を保有する必要がある。
株価変動リスクをゼロにするには、現物買いと同時に信用売りも行う(クロス)。
優待の権利を確定させるには、クロス取引のあと、そのまま大引けを迎える。
翌日に現渡しで決済し取引を終了する。
優待品はおよそ3か月後に届く。受け取り方法は企業ごとに違う。

 

続いての記事はこちらです。合わせてご覧ください。

優待クロス取引に必要な信用取引口座、信用取引の知識について解説!
はじめに 前回の記事《株主優待とは?優待品や優待クロス、権利日、現渡しについて解説!》では、優待品、優待クロス取引、各権利日の関係、現渡しの手続き、優待品受け取りまでの主な流れをご紹介しました。 今回は、株主優待を株価変動リスク...

 

※金額、サービス、ルール等は2018年9月現在のものです。

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