この記事では、【格安SIMへの乗り換え方法】をリアルタイムで解説しています。
記事内容は前後しますが、具体的には、
- MVNO(仮想移動体通信業者)の「OCNモバイルONE」⇒「QTモバイル」へのMNP乗り換え。
- 同時にSIMフリースマートフォンの「ASUS Zenfone Live L1 ZA550KL」購入。
- 購入でもらったポイントで、「スマホケース・保護フィルム」購入。
- 乗り換えを決断した理由
- 乗り換えでかかった全ての費用
- 「乗り換えなかった場合」と「乗り換えた場合」の2年後のコスト比較シミュレーション。
などを解説しています。「リアルタイム」ということで、記事執筆時点ではまだ完結しておらず、乗り換えの真っ最中です(2019/4/10)。この状態で記事を書く方が、臨場感、注意点、書き忘れなどを考慮した場合に、よりベターな記事になると判断しました。
▼格安SIMに関する事前知識が不足していると感じる方は、まずはこちらの記事からご覧ください。
- MVNOとは?格安SIMとは?スマホ料金を節約するための準備。
- 格安SIMの購入と使えるスマホ(中古スマホ・端末セット・SIMフリースマホなど)について【体験談あり】
- 格安SIM 4つのメリット 11のデメリットとその解決策【体験談あり】
現在(乗り換え前)の携帯電話(スマホ)契約状況
我が家では現在、
- docomo×1台(約1,500円/月)
- OCNモバイルONE「データ+通話」×1台(約1,800円/月)
- OCNモバイルONE「データのみ+050plus」×1台(約1,300円/月)
- OCNモバイルONE「データのみ」×1台(約1,100円/月)
計4台分の契約があります。このうち2番目の「OCNモバイルONE データ+通話」を「QTモバイル データ+通話」に乗り換える決断をしました。
日本のどの地域まで事業を展開しているのかわかりませんが、「QTモバイル」は九州電力グループの通信業者で、テレビCMには川口春奈さんや阿部寛さんが出演されています(主に川口さん)。
九州在住の方でこの記事を読んでいただいている方なら、何十回もCMを見たことがあるのではないでしょうか。CM効果で、九州ではかなり認知度の高いMVNOになってきていると思われます。
乗り換えを決断した理由と時期
まずはスマホの買い替えを決断
2019年3月下旬の話です。
きっかけは、今話題?の「PayPay」でした。スマホが古すぎてアプリが使えなかったんです。
家内の仕事上、スマホにPayPayをインストールする必要があったんですが、それが不可能だとわかったことに加えて、愛犬に噛まれてスマホが傷だらけだったこと、以前から買い替えのタイミングを計っていたことなどもあり、まずはスマホの買い替えを決断しました。
次にMVNOの乗り換えを8割方決断
同じく2019年3月下旬の話です。
アプリだけの問題ならスマホを買い替えれば解決しますが、価格.comの人気ランキングで探し当てた、私にとってコスパ最高な「ZenFone Live L1」に買い替えると、SIMカードも変わってしまい、OCNで変更の手続きをしなければならないという「ひと手間」が発覚しました。
そして、この「ひと手間」が発覚した時期と同時期に届いたのがQTモバイルのDMです。内容は、
- 「データ+通話」に新規申し込みで「JCBギフトカード10,000円分」プレゼント。
- BBIQプレミアムクラブ:プラチナステージで、初期費用3,000円が無料。
- データ容量3GB:1,550円/月が、初めの1年間 990円/月。
※私はBBIQのプラチナ会員です。2019年5月31日までのキャンペーン特典です。
他にも特典はありますが、私にとって重要なのはこの3つでした。詳しく計算しなくても明らかに安くなることが分かる特典内容で、この時点で8割方乗り換えを決断しました。
通信速度とメモリ「2GB」の問題をクリアして正式に決断
残る問題の2割は、「通信速度」とZenFoneの小さめのメモリ「2GB」の問題。
まず通信速度の問題は、各MVNOの通信速度を24時間体制で計測しているサイトにお世話になりました。許可をいただいてないのでリンクは控えますが、分かったことは、
- QTモバイルの速度は、OCNモバイルONEよりも1ランク上。
- お昼の時間帯は極端に遅くなるが、これはどの格安SIMも同じ。
ということ。遅くなることはなさそうなので、この問題はクリア。
次に小さなメモリの問題(乗り換えと直接の関係はありません)。発売されたばかりの「ZenFone Live L1」ですが、メモリが2GBしかありません。使い方によっては問題になりそうなメモリの数値ですが、家内に確認したところスマホの用途は、
- メール
- LINE
- 静止画撮影
- サイトの閲覧
がほとんどで、複雑なことをするつもりは一切ないとのことでした。あとは私が、不要なアプリを削除したり、バックグラウンドでこっそり動いているアプリを可能な限り停止する予定にして、この問題はクリアとしました。
▼その他の注意点
- 上記以外にも、MVNOと契約する場合には、端末の用意、キャリアメール、サービスショップの数など、少なからずデメリットが存在します。詳しい記事はこちら。
この後は、時系列で具体的な「乗り換え手順」を解説します。
【4月4日】乗り換え元「OCNモバイルONE」にMNP転出の連絡
最初は、OCNのWEBサイトで解約(転出)の手続きを行い始めましたが、入力作業の途中で「解約違約金8,000円」の文字を発見しました。
音声対応SIMは、半年以内に解約すると解約違約金8,000円がかかるという内容でしたが、半年経過の自信が100%はなかったので、WEBでの手続きをやめて電話での転出申込みを行いました。
結果は、こちらの方が非常にスムーズ。
本人確認、MNP転出の意思伝達、今後の注意点などのやり取りを行い、通話時間は10分程度でした。転出の手続きはWEBサイトではなく、可能であれば電話での申し込みをおすすめします。
主な注意点は以下の通りです。
- MNP予約番号は翌日お昼ごろまでにメールで送る、または、OCN-マイページに掲載する。
- MNP予約番号には15日間の有効期限がある。
- 転出先で手続きをしなければ現契約が継続される。
- もうWEBサイトで転出申込みをしてはいけない。
- 不要になったSIMカードは所定の場所に郵送で返却する。ただし期限は特にない。
【4月5日】MNP予約番号の取得と新しい端末の購入
MNP予約番号の取得
転出連絡の翌日、MNP予約番号を取得しました。画像は、「OCN-マイページ-契約情報」内の表示です。
右側の「お知らせ」欄で「MNP予約番号」と「有効期限」を確認できます。
新しい端末の購入
新しい端末は、
- ASUS Zenfone Live L1 ZA550KL(SIMフリー)
- Yahoo!ショッピングで「Yahoo! JAPANカード」を使って購入しました。
- 価格:15,380円
- 獲得:2,601ポイント
- 差引:12,779円
新しいSIMカードが届く前に、メール設定や不要アプリの削除、データの移行など、ある程度の作業を行いたかったので、QTモバイルに新規申込みをする前に端末を購入しました。
主な注意点は以下の通りです。
- OCNモバイルONEでもらっていたメールアドレスが使えなくなり、QTモバイルからはメールアドレスがもらえないので、新たにフリーメールのGmailを取得しました。
- 格安SIMの契約では、ほとんどの場合、端末を自分で用意する必要があります。詳しくはこちら。
【4月6日】乗り換え先「QTモバイル」にMNP移転での新規申込み
端末の購入とほぼ同時に、QTモバイルにMNP移転での新規申込みを、WEBサイトを使って行いました。
ここでは特に迷うことなく以下の作業を行いました。
- 必要事項の入力
- 契約者の情報・MNP予約番号・希望のコース・SIMカードの種類 など
- 本人確認書類のアップロード
- デジカメ・スマホ等で撮影した免許証・パスポート など
【4月7日】付与されたポイントでアクセサリー購入
新しい端末を購入した際のポイントが付与されたので、スマホケースと保護フィルムをポイントで購入しました。
- 価格:1,128円(支払額:0円)
- 獲得:66ポイント
ひとつ盲点だったのは、マイナーな機種のアクセサリーは、100円ショップでは購入できないということです。
※画像は、注文が24時を回っていたので4月8日となっています。
【4月8日】SIMフリーの新しい端末が到着
SIMフリーの新しい端末
- ASUS Zenfone Live L1 ZA550KL
が到着しました。予定通り、この日から
- メール設定
- 不要アプリの整理
- データ移行
などの作業を始めました。懸念していたメモリの使用領域は、1.2GBを1.1GBに落とせただけです。既に半分以上が使われている状態。この分野に関しては、まだまだ勉強が必要です。
【4月10日】「QTモバイル」からSIMカードと契約書類が到着
午前中にSIMカードが、午後に契約書類が届きました。
夜、SIMカードの設定作業を行うつもりでしたが、MNP切り替え手続きができるのは、QTモバイル Dタイプの場合、9:00~19:00までで、この日は作業ができませんでした。
他のMVNOでも、切り替え手続きができる時間が決まっているので、事前に確認しておくことをおすすめします。
また、自分で切り替え手続きを行わなかった場合は、MNP予約番号の有効期限前日からQTモバイルによって自動的に開通処理が行われます。
QTモバイルの初月利用料金は日割り計算が行われるので、できるだけ料金を安くしたいという方は、自動処理まで待つという選択肢もあります。ただ、切り替えの時間帯は選べませんし、予期せぬタイミングで旧端末が使えなくなりますので、あまりおすすめできません。
【4月11日】MNP切替手続きやインターネット接続(APN)等の設定
MNP切替手続き
SIMカードと一緒に届いた「設定ガイド」に従って、専用ページでMNP切替手続きを行いました。
ガイドには、切替時間は2~4時間とありましたが、私の場合は、SIMカードを挿入してすぐに電話できたので、10分もかからなかったと思います。同時に旧端末の電話は使えなくなっていました。
インターネット接続(APN)設定
こちらも「設定ガイド」通りに入力・設定。
設定後、Wi-Fiの接続を切ってインターネット接続を確認しましたが、初めは繋がらなかったので端末を再起動。
その後、問題なく接続確認が取れました。
LINE設定
GoogleアカウントやGmailの設定は、SIMカードの到着前に済ませていましたが、切替手続き後でないと設定できないLINEの設定(アカウントの引継ぎ)を行いました。
しかし、ここでミスが発生。
詳しい方なら、もうお分かりかもしれませんが、「トーク履歴」の引継ぎを忘れてしまったのです。MNPでの移転が初めてではなかった私は、このあたりからもう「設定ガイド」を閉じて作業を行っていました。そしてこの始末。
ガイドを確認してみましたが、「アカウントを引き継いでもトーク履歴は引き継げないから、ちゃんとバックアップを取れ」と親切に書いてありました。。。
【4月11日】ケースとフィルムが到着&装着【乗り換え完了】
到着したスマホケースと保護フィルムを装着し、丸1日使用しました。
現在のところ問題なし。
データ容量や請求・支払関係など、数カ月経ってみないとMVNOとしての評価はできませんので、特記事項があれば、また、記事にしたいと思います。
これで、格安SIMから格安SIMへのMNP乗り換えが完了しました。
乗り換えでかかった費用と2年後のコスト比較シミュレーション
OCN モバイル ONE のまま乗り換えなし | QTモバイル に乗り換え | |
端末購入代金 | ¥15,380 | ¥15,380 |
アクセサリ代金 | ¥0 | ¥0 |
端末関連ポイント | -¥1,539 | -¥1,539 |
QTモバイル 契約関連ポイント | - | -¥1,200 |
QTモバイル特典 JCBギフトカード | - | -¥10,000 |
QTモバイル特典 契約事務手数料 | - | ¥0 |
QTモバイル SIM発行手数料 | - | ¥368 |
OCNモバイルONE MNP転出手数料 | - | ¥3,240 |
QTモバイル 4月分 (日割計算・通話なし) | - | -¥330 |
OCNモバイルONE 4月分 (日割無し・通話なし) | - | ¥1,730 |
2019年4月~1年間 (SMS・通話料込み) | ¥21,840 | ¥14,400 |
2020年4月~1年間 (SMS・通話料込み) | ¥21,840 | ¥21,600 |
2年後の 合計支払金額 | ¥57,521 | ¥43,649 |
- 金額は税込(消費税8%)/ポイント・商品券は金額換算
- アクセサリーは端末購入時のポイントで購入したため代金0円。
- SMS 30円/月/通話料:「OCN 60円/月」「QT 90円/月」 を含む
- 料金は過去6か月、OCNモバイルONEでの平均金額から算出。
- 「QT 90円/月」は、アプリ経由の通話料「OCN:10円/30秒」「QT:15円/30秒」から算出。
端末は、乗り換えても乗り換えなくても購入してましたが、今回の一連の作業において中心的な存在だったので表に組み込んでいます。
今回の乗り換えでかかった費用は、黄色で色付けした項目になります。わかりにくいと思いますので言葉で言うと、
- 乗り換えで発生した金額が5,008円で《 0+368+3240+(-330)+1730 》
- ポイントと商品券を金額換算すると11,200円だから《 1200+10,000 》
- 乗り換えたことによって6,192円得をした(今後の月額利用料金は含まず)
ということになります。また、これを含めた2年後のトータルでは《 57,521円-43,649円=13,872円 》となり、1.4万円弱の節約効果があるという予測が立ちます。
おわりに
今回の記事は「OCNモバイルONE⇒QTモバイル」への乗り換え、つまり、「格安SIM⇒格安SIM」への乗り換えを題材としてご紹介しました。
そして、私は以前「大手キャリア⇒格安SIM」への乗り換えも経験しています。
言えることは、「大まかな流れはほとんど同じ」ということです。もちろん、細かな時間帯やタイミング、用語の違い、金額の違いなどはありますが、例えて言うなら、旅行で北海道に行くか沖縄に行くか、遊びでTDLに行くかUSJに行くか、ぐらいの違いだと思います。
通信料金が毎月数万円かかって、頭を悩ませているご家庭も多いと思いますので、この記事が節約の一助になれば幸いです。
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※この記事は2019年3月下旬から4月中旬にかけて行った作業をまとめたものです。金額やサービス内容等はこの期間に準じます。最新の情報は各WEBサイトでご確認ください。
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