同じ「洗濯機」でも、外観や洗浄方式、乾燥方式など、さまざまな違いのある「ドラム式」「縦型」2種類の洗濯機について、特徴やメリット、デメリット、かかる費用などをご紹介します。今後、洗濯機の買い替えをご検討の際の一助となることが、この記事の目標です。
洗浄方法の比較
ドラム式洗濯機
ドラムと呼ばれる斜めに設置された洗濯槽を回転させ、衣類を持ち上げて落として洗う「たたき洗い」と呼ばれる方法。少ない水で洗うことができ、衣類のからみが少なく生地が傷みにくい。
縦型洗濯機
洗濯槽に水をため、底にあるパルセーターの回転によってできる、うずまき状の水流で洗濯する方法。洗濯物同士をこすりあわせるため、泥汚れに効果がある。その反面、衣類のからみや傷みが、ドラム式に比べやや多い。
乾燥方法の比較
ドラム式洗濯機
- ヒートポンプ乾燥…空気中の熱を利用し、除湿しながら温風を発生させる方式。温風は60℃以下で衣類の傷みが少ない。電気で熱を発生させないため省エネ。
- ヒーター乾燥…ヒーターで温風を発生させる方式。ヒートポンプ式より電気代がかかる。高温になるため、衣類の傷みや縮みが起きやすい。
縦型洗濯機
- ヒーター乾燥…ヒーターで温風を発生させる方式。ヒートポンプ式より電気代がかかる。高温になるため、衣類の傷みや縮みが起きやすい。
価格、水道料金、電気料金などの比較
- ドラム式:21.5円
- 縦 型:29.95円
- ドラム式:53.7円(ヒートポンプ式)
- ドラム式:72.8円(ヒーター式)
- 縦 型:104.35円(ヒーター式)
- ドラム式:7,903円
- 縦 型:10,909円
- ドラム式:19,655円(ヒートポンプ式)
- ドラム式:26,634円(ヒーター式)
- 縦 型:38,053円(ヒーター式)
- ドラム式:本体14.7万円+(7,903円×8年)=約21.0万円
- 縦 型:本体10.6万円+(10,909円×8年)=約19.3円
- ドラム式:本体14.7万円+(19,655円×8年)=約30.4万円(ヒートポンプ式)
- ドラム式:本体14.7万円+(26,634円×8年)=約36.0万円(ヒーター式)
- 縦 型:本体10.6万円+(38,053円×8年)=約41.0万円(ヒーター式)
まとめ
洗濯機の寿命を8年とする条件付きですが、最安値としては以下のような結論が出ました。
- 洗濯のみしか使わないご家庭:縦型洗濯機《8年:約19.3万円》
- 洗濯+乾燥まで使いたいご家庭:ドラム式洗濯機(ヒートポンプ式)《8年:約30.4万円》
気になるのは、「洗濯のみ」の総費用の近さですが、これは計算上「13.64年」で費用が並びます。言い換えれば、13.64年以上ドラム式洗濯機を使うなら縦型洗濯機より「お得」だといえます。
【「ドラム式」「縦型」洗濯機を比較!水道料金、節水術とその金額をご紹介】の記事で、水道料金のみで試算した場合は、14.4年だったので、電気料金も加味すると約9か月差が縮まったことになりました。
おわりに
専門家でも何でもない私ができることは、アドバイスではなく、できるだけ多くの公表されている数値をもとに、客観的な事実をご紹介することですので、「どうすべきだ」といった大それたことは言えませんが、このサイトは「節約」に主眼を置いてますので、最後に私なりの結論を申しますと、
「買い替える場合は、ドラム式洗濯機を買って、洗濯のみで大事に20年使う!」
これで締めさせていただきます。
※金額・数値は2018年9月現在のものです。
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