日本における様々な部門の消費支出が横這い、または減少傾向にある現在、逆に年々増加傾向にあるのが通信料です。なかでも「移動電話通信料」と呼ばれている、主にスマートフォンや携帯電話などの支出額は、1990年代初頭の携帯電話の一般への普及以来、いまだに伸び続けています。
2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | |
電話通信料 | 111,372 | 111,906 | 112,453 | 113,775 | 117,720 | 120,392 |
内 固定電話 | 30,806 | 30,429 | 29,354 | 27,536 | 26,414 | 24,086 |
内 移動電話 | 80,566 | 81,477 | 83,099 | 86,239 | 91,306 | 96,306 |
(世帯・年間/単位:円)
現在では、生活必需品ともいえる地位を確立したスマートフォンや携帯電話。節約対象として必ずと言っていいほど紹介される部門ですので、地域別、世帯人数別に分けてその平均金額をご紹介します。
地域別、1世帯あたりのスマホ・携帯電話等の月額料金の平均
地域別 1世帯あたりの スマホ・携帯電話等の月額料金 《平成29年(2017年)平均》 | |
北海道 | 9,321円 |
東北 | 10,352円 |
関東 | 11,012円 |
北陸 | 10,541円 |
東海 | 10,904円 |
近畿 | 10,236円 |
中国 | 10,500円 |
四国 | 9,869円 |
九州・沖縄 | 10,938円 |
平均世帯人数:2.34人
携帯電話会社の主な料金プランが全国共通であるため、地域格差はほとんどなく、1.2倍以内におさまっています。
また、現在、携帯電話業界で利用者の拡大が続いているMVNOの「格安SIM」ですが、上記月額料金から判断すると、未だ、日本全国で大手3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の月額7,000円台といわれている一般的なプランが主流であることがわかります。
▼関連記事
世帯人数別、スマホ・携帯電話等の月額料金の平均
世帯人数別 スマホ・携帯電話等の月額料金 《平成29年(2017年)平均》 | |
一人暮らし | 5,827円 |
2人 | 7,903円 |
3人 | 14,050円 |
4人 | 18,781円 |
5人 | 20,973円 |
6人以上 | 22,072円 |
現在、スマホや携帯電話における通信費の種類は、大手3大キャリアと契約するスマートフォン・フィーチャーフォン、MVNOと契約する格安SIM、この3種類に分けて考えるのが一般的となっています。
ご家庭の全員が同じキャリアで契約されていたり、逆に全員がバラバラのキャリアのケースや、一部の方が格安SIMを契約されているケースなど様々です。これらのことを踏まえた上で、上記平均金額を参考にする必要があると考えられます。
また、水道や電気と違い、スマホ・携帯電話は、共有して使うということが考えにくいため、世帯人数と月額料金の関係よりも、世帯にある端末の台数と月額料金の関係の方が重要だと考えられます。
我が家の通信費とまとめ
毎月の固定費として考える必要があるスマホ・携帯電話の料金。お子さんが大きくなられたご家庭では、月に数万円単位の通信費が発生しているご家庭も多いと思います。
詳しくは改めて記事にしたいと思っていますが、我が家、世帯人数4人のスマホ・携帯電話の通信費は、毎月約6,000円で、全国平均を大きく下回ることに成功しています。家族からの苦情もなく、快適に利用できています。
我が家の例のように、スマホ・携帯電話の通信費は、一度の見直しで年間数万円、うまくいけば年間10万円以上の節約が可能です。
通信費がかさんで見直しを考えている方、複雑な料金体系に困っている方、是非今回の記事を、見直しのきっかけにしていただければ幸いです。
家計の節約を考える上で、重要な項目となる「食費」「電気代」「水道料金」の平均についてまとめた記事も、是非ご覧ください。



出典:家計調査(総務省統計局)
コメント