水道料金の平均
水道料金は、自治体によって大きな開きがあります。これは、インフラ整備の費用やその地域の水源の水質などが関係しているためで、人口の多い自治体では安く、人口の少ない自治体では高くなる傾向があります。
例えば、同じ大阪府内で、口径20mm、使用量30㎥の場合で比較すると、大阪市が5,561円であるのに対し豊能町は11,858円と、2倍以上の開きがあります。
日本全国に範囲を広げると、さらに何倍もの開きが生じてきます。つまり、水道料金の平均は「自治体により異なる」ということになります。このことを踏まえた上で、総務省が発表している「世帯人数別、1か月間の水道料金の平均」をご覧ください。
世帯人数別 1か月間の水道料金 《平成29年(2017年)平均》 | |
一人暮らし | 2,189円 |
2人 | 4,205円 |
3人 | 5,483円 |
4人 | 6,071円 |
5人 | 6,737円 |
6人以上 | 8,695円 |
先ほどお話ししたように、何倍もの開きがある自治体の料金をならした「全国平均」であるため、ある程度の目安としてお考えください。また、水道料金は、通常2か月に1度の請求であるため、比較するときは明細の料金を2で割る必要があることにもご注意ください。
とはいっても、これでは自分の住んでいる地域の水道料金が、全国平均と比較して高いのか安いのかわからないという方のために、調査できた都市部の順位を掲載します。
神奈川県<東京都<大阪府<広島県<千葉県<福岡県<宮城県
左から右にいくにつれて料金が高くなります。これも市区町村ではなく県でくくってあるため、目安としてお考え下さい。
使用水量の平均
東京都水道局が発表している、世帯人数別、1か月当たりの平均使用水量を掲載します。全国の平均値ではありませんが、日本の総人口の10分の1以上が暮らしている地域ですので参考になると考えられます。
世帯人数別 1か月間の使用水量 《平成28年度平均》 | |
一人暮らし | 8.2㎥ |
2人 | 15.9㎥ |
3人 | 20.4㎥ |
4人 | 24.3㎥ |
5人 | 28.5㎥ |
6人以上 | 33.9㎥ |
冒頭でもご紹介した通り、水道料金は、自治体によって大きな開きがあります。水道料金の明細を見たときに、金額では平均値との比較がしづらくても、使用水量であれば、〇〇㎥と明確に記載があるため、ご自身の世帯が水道を使いすぎなのかそうではないのかが、比較的わかりやすいと考えられます。
注意点は、料金と同じように、明細の使用水量を2で割る必要がある点です。例えば、世帯人数が4人のご家庭の場合、48~49㎥で平均ですから、おおむね50㎥を超えると、水道を平均より多く使うご家庭ということになります。
用途別使用水量の目安
東京都水道局発表の資料には、用途別使用水量の目安も掲載されています。
つまり、これらのシーンで水道の流しっぱなしに気を付ければ、1分間で約12リットルの貴重な水資源を節水できるということになります。
家庭での水の使われ方
風呂、トイレ、炊事、洗濯を合わせると94%となり、この4つのシーン全てで節水を心掛けることにより、大きな節約効果が期待できそうです。今後もこのシーン別の節約術を、実体験を交えながらご紹介したいと思います。
家計の節約を考える上で、重要な項目となる「食費」「電気代」「スマホ・携帯電話の月額料金」の平均についてまとめた記事も、是非ご覧ください。



出典:家計調査(総務省統計局)、東京水読本(東京都水道局)
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