前回の記事《【ヤフオク出品方法③】写真のサイズなどルールや撮り方について解説》では、出品作業の第一段階として、写真撮影についてご紹介しました。
今回の記事では、商品説明の入力、画像登録方法などについてご紹介します。また、《【ヤフオク出品方法②】はかり・袋・段ボールなど準備する道具を解説》の記事でご紹介した「送料を調べる」についても、今回は、具体的な画像付きで再度ご紹介します。これで具体的な流れが見えてくると思います。
この記事では、商品説明の入力を、実際の出品商品「ぬいぐるみのたまちゃん」で進めていきます。
送料を調べる
送料を調べるのは、商品説明の入力中でもできますが、今回は事前に行う想定でご紹介します。
送るものすべての重さをキッチンスケールで量ります。左の画像では、
- たまちゃん×2
- OPP袋
- 封筒
- あて名ラベル・切手(白い紙で代用)
をキッチンボールに入れて量っています。重さは79gでした。
厚さが3cm以上ありますので、「定形外郵便(規格外)」・100g以内の220円と判明しました。この金額を後ほど、配送方法の欄で入力します。
カテゴリ選択
ヤフオク!トップページ右上の「オークション出品」をクリックすると、まずは「カテゴリ選択」ページが開きます。
カテゴリの選択は
としました。「このカテゴリに出品」をクリックして進めます。
カテゴリの選択は、商品によってはかなり重要な項目になることがあります。自分が思い込みで選択したカテゴリと、多くの落札者が考えるカテゴリが違う場合があるからです。
例えば、「ミッキーマウスの切手」の場合、
- 「アンティーク、コレクション」⇒「切手、官製はがき」⇒ ……
- 「アンティーク、コレクション」⇒「ディズニー」⇒ ……
どちらにするかで、アクセス数がかなり違う場合があります。判断が難しい場合は、事前に出品商品に近い商品を検索する方法もありますし、「出品カテゴリ検索」もできます。
場合によっては、競争率が低いカテゴリを選択するケースもあるかもしれません。判断は自由となります。
商品名・説明
商品名は、
説明は、サイズ、特徴、配送方法、送料を記載し、
としました。
商品名
商品名には、ブランド名、型番、色、サイズなどのほか、検索されるときのキーワードを意識して名前を付けます。文字数は、最大で65文字です。
文字数に余裕がある時は、「新品」「美品」「未使用」「非売品」「限定品」「送料無料」などの文言も有効です。
説明
商品説明の入力で、最も重要な項目になります。また、商品説明だけでなく、出品者の人柄も表れますので、落札者の購買意欲に大きく影響します。
通常のショッピングと違い、落札者は、商品を直接見ることも触ることもできない上に、販売者である出品者の顔もわかりません。
そういった不安要素やマイナスポイントを、一気に減少させることができるのが、商品説明欄です。決して疎かにはできません。
一般的に、書いたほうが良いとされている項目を列記します。
- ブランド、メーカー、商品名、型番
- 商品の特徴、使用感、魅力
- 色、サイズ、素材
- 新品、未使用、中古、新品同様
- 購入場所・金額・時期、使用回数・期間、保管場所・方法
- 傷、汚れ、破れ、割れ、へこみ、経年劣化
- どんな人に向いているか
- 使用上の注意点
- 発送方法・サイズ・送料
- 落札後の注意点
などですが、出品者の立場や出品方法によって、さらに書くべき項目は増えてくると思われます。
入力方法には「通常入力」と「HTMLタグ入力」があり、「通常入力」では、エクセルやワード感覚でフォントを変えたり、文字の色や大きさを変えたりして装飾できます。
「HTMLタグ入力」では、多少の専門知識が必要になりますが、画像や表の挿入が可能です。また、「HTMLタグ入力」を選択すると、右下に「かんたん、きれいに入力できるテンプレートを使う」という外部リンクがあります。
こちらを利用すれば、簡単に装飾されたテンプレートを利用することも可能です(無料)。
販売形式・価格設定
としました。
販売形式
オークション形式で出品
価格設定で、開始価格と任意で即決価格を入力します。即決価格を入力しなければ、期間終了までに最も高値で入札した人が落札しますが、即決価格を入力した場合は、その価格以上での入札があった時点で落札となりオークションは終了となります。
競い合いが起きれば、販売価格が高くなるメリットがあります。
つまり、この経験から言えることは、
- 過去の落札相場は必ず調べる
- 価値がよくわからないものはオークションで出品する
- 自動延長ありで出品する(後述)
ということです。最終的には、最後は競り合ってくれて何度か延長もあって、5,000円近くまで上がってくれたのでホッとしましたし良い経験になりました。
定額で出品
価格設定で、即決価格を入力します。その価格以上での入札があった時点で落札となります。即決価格にもメリットがあります。私の現在の出品商品は、半数以上が即決価格です。
落札される方を期間終了まで待たせなくて済みますし、待つ必要がないせいか、若干ではありますが、売れやすくなる印象があります。つまり「フリマ」の気楽さがそこにはあるように感じています(個人の印象です)。
※私が即決価格で出品しているのは、すべて数週間売れなかったものです。
定額で出品(値下げ交渉あり)
価格設定で、即決価格を入力し、値下げ交渉を受け付ける場合に選択します。この設定での出品は、ヤフオクではほとんど見かけません。
ただ、値下げ交渉してくる方は、この設定に関係なくされますので、私は設定したことがありません。
価格設定について
過去の落札相場を調べる
上記【経験談】でもお話ししましたが、出品する商品の価格に関しては、どんな商品の場合でも、過去の落札相場を調べる必要があります。相場とかけ離れた高い価格では売れませんし、低い価格では利益を減らしてしまいます。
落札相場を調べるには、価格設定の枠内にあるリンク「参考価格を検索」や、商品の検索結果ページの上部中央に出るリンク「落札相場を調べる」(過去120日分)、もしくはオークション相場検索サイトのオークファン(過去10年分)を利用する方法があります。
ヤフオク!名物1円スタートオークション
商品の注目度を高めるための「ヤフオク!名物 1円スタートオークション」ですが、本当に1円で売れてしまうことがありますのでご注意ください。
▼関連記事も合わせてご覧ください。
ゆうパックなどの荷物の送料に切手を使う節約術と切手の換金方法

1円で出品する場合は、最低落札価格を設定するか(有料)、ある程度まで価格が上がるという確信があるときに限ったほうが良いと思われます。
その他の価格設定方法
- 検索結果の中で少しだけ安い価格で出品する…当然、優先的に売れる確率が高まります。
- 送料無料で出品する…「送料無料」のマークがつくので目立ちます。
- 配送方法・送料をアピールする…ライバル商品の配送方法・送料が割高な場合に有効です。
個数・開催期間・決済方法・発送元の地域・送料負担
個数
複数の商品を1セットで出品する場合は、個数「1」とします。
開催期間
13時間から7日間+11時間の間で設定できます。午後に出品する場合は、12時間から設定できます。
ヤフオク!では、土曜日または日曜日の夜に終了するように設定する方が多いといわれていましたが、現在は、そうでもないようです。家電やゲーム機で調べたところ、土日終了の割合は逆に少なく、多いのは終了間近のものでした。
おそらく、落札者側が終了間近のものを優先的に検索することを狙った手法だと思われます。これが正しければ、つまり、
- 落札者は期間の長い商品を嫌う。
- 出品者は期間を短くした方が、落札者の目に触れる機会を増やせる。
ということになりますが、丹念に調査したわけではないので、参考程度にお考え下さい。今後調査していこうと思います。
決済方法
決済方法は「Yahoo!かんたん決済」です。落札者が支払った代金を、まずYahoo! JAPANが受け取り、出品者が発送した商品が落札者に届いて受取連絡を行うと、出品者に代金が支払われる仕組みです。
発送元の地域
一度設定するとそのまま記憶されます。
送料負担
送料をどちらが負担するかを選びます。ヤフオク!ではほとんどの場合、落札者が負担していますので、負担を出品者、つまり「送料無料」にするとマークがついて少し目立ちます。
配送方法
としました。
出品時に送料を入力する
定形・定形外郵便やゆうパケットなど、送料が全国一律料金のときに選択します。定形・定形外郵便の場合は、重さによって送料が変化するので、「その他の配送サービス」にチェックし、定形郵便・定形外郵便を選択したら、合わせて送料も入力します。
落札後に送料を連絡する
ゆうパックや宅急便など、距離によって送料が変化する場合などに選択します。落札後、発送する地域がわかったら、「取引ナビ」で配送料金を落札者に伝えます。
落札されるまで料金はわかりませんが、サイズを商品説明欄に記載しないと、かなり警戒されますし、かなりの頻度でサイズについての質問が来ることになります。
着払いで発送する
ゆうパックや宅急便など、送料の着払いが可能な方法で、希望するときに選択します。配送方法を着払いにするときは、理由やサイズを記載しないと、こちらも警戒・質問の対象になります。
※ヤフオク!には「配送方法・送料ガイド」という、わかりやすく便利なページがありますので詳しくはこちらをご参照ください。
発送日までの日数・商品の状態・返品の可否・出品者情報
としました。
発送日までの日数
落札者が支払い手続きしてから、どれくらいの期間で発送できるかを選択します。仕事の都合などで発送が遅れる場合は、この項目だけでなく、商品説明にも記載しないと、気付かれない可能性があります。
商品の状態
「中古」なのか「新品」なのかを選択し、「その他」を選択した場合は、備考欄の入力が必要になります。
「動作確認ができていないジャンク品です」「撮影のため開封しただけで新品同様です」などの文言を入力します。
返品の可否
返品が可能かどうかを選択します。返品を受け付ける場合は、備考欄に「返品送料は、落札者負担とさせていただきます」などの文言を入力します。
出品者情報
自宅住所・電話番号などに変更があった場合に編集できます。
画像のアップロード
画像のアップロードは、「ドラッグ&ドロップ」もしくは「画像・編集登録画面」で行います。1枚あたり5MBまでの画像を10枚まで登録できます。
▼写真の掲載ルールやサイズに関する参考記事も合わせてご覧ください。
【ヤフオク出品方法③】写真のサイズなどルールや撮り方について解説

取引オプション
としました。
入札者評価制限
◇総合評価で制限
評価の合計が「新規」または「0」以上の人しか入札できないようにする設定です。
◇非常に悪い・悪い評価の割合で制限
「非常に悪い・悪い」の評価の割合が多い人が入札できないようにする設定です。
入札者認証制限
モバイル確認・本人確認などを行っていない人が入札できないようにする設定です。
自動延長
オークション終了までの5分間に入札があり、現在の価格が上がった場合、自動的に5分間延長になる設定です。何度も繰り返し延長されます。
人気のある商品の場合、自動延長で価格が数千円上がることもあるので、より高く売ることを目的とした場合、設定しない理由は見当たりません。オークション出品ではすべて設定すべきです。
早期終了
設定した終了日前にオークションを終了させることができます。
他にも落札された商品があって、発送の手間を1度にしたい場合や、評価の良い人に売りたい場合などに「早期終了」を設定していると便利です。
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自動再出品
オークションが落札されずに終了した場合、自動的に同じ条件で再出品できます。3回まで設定可能です。また、価格の値下げについてのみ、一部条件を変更できます。
出品数が多いときに便利です。
出品者情報開示前チェック
出品者情報と落札者情報の公開前に確認が入ります。
最低落札価格(有料)
有料ですが、設定した価格未満では落札できないようにする設定です。設定価格は公開されません。
PRオプション
としました。
PRオプションに関しては、上級者向けですので、この記事では割愛させていただきます。ただ、一点だけ、評判がよく簡単な設定は、「注目のオークション」です。
商品一覧や検索結果の先頭に表示されるため、アクセスアップが見込めます。また、1日あたり20円ですが、21円や22円で設定すると優先的に表示されて効果が高い、といった話がよく聞かれます。
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「確認画面へ」⇒「出品する」⇒完了
すべての入力が終わったら「確認画面へ」ボタンをクリックします。
「商品画面プレビュー」で入力内容を確認し、修正があれば「修正する」ボタンを、修正がなければ「ガイドラインと上記規約に同意して出品する」ボタンをクリックします。
出品手続きが完了しました。
おわりに
最初は、商品説明の入力には時間がかかります。私は、1時間以上かかったかもしれません。しかし、今は数分です。慣れれば誰でも、わずかな時間でできるようになりますので、ご心配はいりません。
▼次回の記事では、出品中にやること「オークションの管理」についてご紹介しますので、こちらも合わせてご覧ください。
【ヤフオク出品方法⑤】アクセス数とウォッチリスト数、編集・取り消し・早期終了などのオークションの管理について

※金額・サービスなどは2018年9月現在のものです。
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